愛されたくて

2002年8月7日
 20年間、母は辛かったろう。
 後継ぎを産んだつもりが私は女。
 家庭を大切にしない父と別れることも
 世間体を理由に同意してもらえず。
 ただ、私が20歳になったらと契約を交わし
 ただ過ぎていくだけの人生を耐えてきたのだ。
  
 「産まなきゃ ヨカッタ」
 何度も聞いた懐かしい母の言葉。
 誰を?と聞くことが怖かった。
 聞かないよう笑うしかなかった。
 いつも味方でいる事が安らぎだったから。
 
 愛してください、愛してください・・・
 出ない声を振り絞って布団の中で
 叫んでた。
 私は出口が開いたままの鳥かごで
 いつまでも逃げることが出来ない小鳥。
 
 もし飛び立ったら私を見てくれますか?
 あの日私は決心した。
 「逃げよう、逃げてみよう」

 
 

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